1970年代以降、日本が経済的に発展していく中で小売店のスタイルも変化してきました。人がお店の前に立って接客する店頭販売のスタイルから、大量の商品を並べてお客様に選んでいただくスタイルのスーパーマーケットへと変化するなかで、「接客しなくても売れるように」という小売業の課題解決に取り組んだのがヒカリ紙工の創業者です。「今日は、これが安いですよ」や「新鮮で、おススメです」など店頭で生活者に伝えていた「声」が発信できないことに着目し、その声を可視化した販促ラベルを考案。さらに手軽に導入いただけるカタログにして販売を開始しました。こうしてできた「SMラベル」は、今や全国のスーパーマーケットやお店で活用いただいています。
しかし現在は創業当時のような高度成長期の大量生産・大量消費の時代ではなくなり、物質面での豊かさから「心の豊かさ」が必要とされる時代へと大きく変化しています。それに加え2020年のコロナウィルスの影響により、社会の常識が非常識へと更に世の中の価値観が変わり始めました。
コロナ禍に入る前から、ヒカリ紙工では時代の変化に対応すべく「企画力」の強化を図ってきました。「たくさんある商品の中から消費者が選びやすくするには」「消費者が店頭で本当に欲しがっている情報とは」消費者心理を分析しながら、それをコトバにして、ラベルにしてきました。
しかしながら、弊社だけでは限界もあり、売り場を持つ小売店の皆様と一緒に考え、ラベルだけでなく、売り場を一緒につくったり、売れる企画を一緒に考えたりと、活動の幅を広げています。
消費者の本当のニーズを引き出し、小売店と共に喜べる会社に生まれ変わるべく経営理念を「和の経営」とし、今まで培ってきた営業力と生産力に加え、大きく変化したお客様の本当のニーズに応えられる企画力をプラスして社内の和(輪)を作りつつ、小売店の皆様に寄り添い、一緒に「喜ばれる」「売れる」を実現していくために何ができるかを考え続けていきます。
そして私たちヒカリ紙工は変わらぬ物づくり精神と、寄り添う企画力を通して、お客様の「笑顔」と「感動」を共有し、共に歩み、社会に「ありがとう」の和を広げていきます。